先日、某市に確認関係の事前調査と相談に行った帰り、
出先機関が入居しているビルのトイレに入ってびっくり。
手すりが便器と手洗い側で向き合っていて、その間が70センチ無かったのです。
手すりが必要な方にとって、こういう配置は確かに便利ですが、
一般の利用者では、すれ違いどころか通り抜けもちょっと微妙。
しかも、車いす用トイレがこの奥にあるので、実質車いす利用は不可能。
ちょっと考えれば判る設計だと思うんですけどね。
このビルはその他の部分もえらくおざなりな設計で、
更新しながら長期利用をしようと工夫された形跡が全くない。
利用者動線もむちゃくちゃで、どう考えればこうなるのか全く理解不能。
入居率もえらく低く、テナントは歯抜けだらけ。
一級建築士の製図試験でも、この程度の考慮は求められる。
折角建てた建物も、こういう設計面での不備の積み重ねが、
建物の利用頻度や寿命を左右するんですね。