避難所パーテーションの制作/引き渡しを行いました

震災発生後、なんだか気持ちがそわそわしていて、
なかなかブログの更新が進みませんでした。
でも、それではいけませんね!ということで久々の更新(笑)

3月11日の地震発生後、TVや新聞で被災地の様子を見聞きし、居ても立ってもいられなくなった方は多いのではないでしょうか。
私たちも同じで、一体私たちに出来る事は何だろうかと自問する日々が続きました。
そのとき、掛川市が募集する援助物資品目の中に「避難所用パーテーション」があると聞き、
仲のいい設計仲間が組織している「設計衆団LearnNetwork」が今回のプロジェクトの中心となって、段ボールを使った「避難所用パーテーション制作プロジェクト」を発足しました。
(協力:静岡県建築士会西部ブロック青年企画委員会 制作費助成:建築士会東海北陸ブロック会青年建築士協議会



ミーティングでは様々なパーテーションの組み方や加工方法を検討し、
接合部のモデル等を実際に作り、強度や耐久性、使い勝手等検討した結果、
・使用する避難所が発送時点では特定出来ない。
・避難所の状況は日々変化し、それに対応出来なければ使いにくい。
・加工は少ない方が現地での組み立てが容易で、形を変えやすい。
の3点を重視し、ありきたりではありますが折って両面テープで貼って、火打で固定する方法に決定しました。

また、避難所では人手が足りず、またゆっくりと考えている余裕も無いと想像し、
避難所を管理する方がパーテーションの設置を考えるときに、
どのくらいので、どれぐらいの人員が収容出来、
時間の経過からどう変化させて行けば良いかが一目で分かる「パターン展開表」と、
現地で誰でも見れば判る「組立図」を添付する事に注力し、
現地での可変させるために必要なカッターやテープ類も多めに同梱し、
出来るだけ現地に合わせた設置がしていただける事を目指しました。
(下記資料は各地で同じ様な取り組みが広がる事を願い、自由にお使い頂いて結構です)


避難所用パーテーションにに使用したのは、厚8mm H1480×W1000の板ダンボール570枚です。
その一遍100mmのところに工場で折加工を入れていただき、
梱包前に火打(ななめ材)を相ジャクリで入れるためのスリットを丸鋸でで入れ、
角になる部分には別で加工したななめ材を差し込めるようにしています。
また、部材点数を減らすために、すべてに同じ加工を施しました。
それを縦使いで両面テープで重ね張りし、
蛇行状にして現地で使用していただく事を想定しています。
また、収容人数に余裕が出てきたら、重ね張りした部分を一度はがし、
四角に組み直す事で個室化も可能な形にしました。
H1480にしたのも、内部で座っていて落ち着き、なおかつ外部からみて圧迫感もなく、
緊急時には内部を覗ける高さとして設定しました。
また、4.5帖、3帖を基本モジュールとしたのも、1〜3人で避難されている方が、
避難所の中で心理的にも一番声を上げ辛く、
遠慮や我慢で最もストレスを感じる単位ではないかと設定しました。


また避難されている方がが少しでも心和らいでいただけるように、
掛川市内の保育園児、幼稚園児が寄せてくれた絵や、一般市民の方からのメッセージ約500通を貼り込みました。


そしてプロジェクト発足から6日目の3月31日、掛川市役所にて板段ボールの納品を受け、
現地で加工、メッセージ貼付、梱包、掛川市への引き渡し作業を行いました。


このパーテーションが岩手県のどの避難所に届くのか、
どのように使われるのかは、現時点で私たちには知る由がありませんが、
出来るだけ早く復旧が進み、短い期間でお役御免になる事を願います。
また、すこしでも被災された方の心の安定に寄与出来ればと、切に願います。
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by kameplan_arch | 2011-04-01 21:31 | けんちく日記
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