伊豆高原の家

先日、11月に建築士会で開催する建築家講演会で、
講演をお願いしている堀部安嗣さんが手がけられた「伊豆高原の家」にお伺いする機会をいただきました。









堀部さんもまた、中村好文さんや永田昌民さんのような
「プリミティブ」な建築を創る建築家で、
伊豆高原の家もやはり優しさにあふれたすばらしい空間でした。





いつも尊敬する建築家の物件で感じることは、
光の使い方が非常に繊細で、そこにも設計の意思が強く感じられるところです。
この階段もまた、1階の玄関がほぼ真っ暗なので、
そう多くはない2階の光が柔らかく落ちてきて、
影との境もシャープな線として出るのではなく、やわらかく落ちてきていました。
しかし光を操るということは、開口部をある程度限定する必要もあり、
方向性を定めながら、きっぱりと切り取っていかなければなりません。
この辺りの研鑽が、未だ私には足りないのでしょうね。





主寝室もさっぱりとおさめられ、包まれ感と光の柔らかさが印象的でした。
ここは別荘なので、日常的な雑事があまり感じられないのは当然ですが、
寝室や浴室は別荘とはいえ日常と同じ。
ここまでさっぱり使いこなされているクライアントの生活感が、
にじみ出ている良い空間だと思いました。





ユーティリティーを望む。
直線的にプランニングすると、どうしてもこういうところに「正面性」が出てきてしまい、
「あ、あそこトイレだ」とか「洗濯機がちょい見え」なんてことが起きてしまうのですが、
壁を曲げることで、うまく処理されています。
ここにも光の操作をうまくしてあげることで、全く違和感のない繋がりになっています。

他にもいろいろと勉強になる所はあったのですが、
今回は写真を撮ることよりも、
空間の感触を自分の体にしみ込ませることを優先したので、
アップできる写真がこれぐらいしかありません。
あとは「堀部安嗣の建築」(TOTO出版)に掲載されていますので、
ご興味のある方はご覧ください。

また、11月22日に堀部さんの講演会を浜松のK-Mixホールで開催しますので、
ぜひご来場ください。
開催の詳しいことは、また後日アップしますね。
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by kameplan_arch | 2008-10-15 12:14 | けんちく日記
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