御蔵島に行ってきました〜その2〜

御蔵島到着2日目、プログラムを行う「南郷集落」という、
以前調査した建物のある集落に行ってきました。





写真は「里」と呼ばれる、現在の島の中心集落ですが、
南郷集落もまた、このような急な崖状の所に張り付くようにできていたと思われます。






今回の南郷への目的は、集落跡の背後にある森の様子を調べに行くことでした。





御蔵の森は、島の人々によって代々長く守られ、
ズダジイなどの巨木が多く残っている「巨樹の島」としても知られています。
現在は、里と一部の遊歩道、都道以外はガイドなしでの立ち入りを禁じられていて、
1日に入ることのできる人数の制限もされています。
これは、人が多く入ることで、木々への影響もさることながら、
そこに棲む「オオミズナギドリ」の生態への影響も考慮されてのことです。

これらの多くの木々の下には、あらゆる所にオオミズナギドリの巣が掘られていて、
注意して歩かないと、巣を踏み抜いてしまいます。
まるでモグラの穴のようで、結構深く掘られているものもあるので、
大けがをしてしまうこともあるそうです。

オオミズナギドリは朝方日が昇る前に飛び立ち、
夕方日が落ちる前に帰ってきます。
しかし、私たちが行ったときは親鳥が巣を飛び立ち、渡りに出たあとで、
ひな鳥が巣の中に取り残されている時期でした。

オオミズナギドリの巣はこの南郷の森だけでなく、
島の森のあちこちにあり、
夕方ともなればあちこちから鳴き声が聞こえていたのですが、
島にいる間中一度も声を聞かなかったのは、
親鳥が巣立ってしまったからでした。

で、ひな鳥はどうしているかというと、
親鳥が与えたえさがなくなり、飢えて我慢ができなくなり、
それで巣から出てきて、そのまま巣立って行く。
スパルタな巣立ちの方法ですね(笑)





御蔵の島の周りのほとんどは、このような断崖絶壁になっていて、
そのことで、飛び立つときに上昇気流の必要なオオミズナギドリにとって、
とても棲みやすい島なのかも知れません。

島の人に守られ、現在でも圧倒的な自然を擁する御蔵島。
こんなステキな島で、ぜひ環境教育をやって行きたいと思っています。
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by kameplan_arch | 2008-11-10 11:26 | 御蔵島自然学校/東京
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