先日より、私が大好きな建築家のお一人である中村好文さんの初の作品集、
「
普通の住宅、普通の別荘」を読み進めています。
どの作品もやわらかな空気感で包まれたステキな空間に設えられていて、
チャンスがあれば設計をお願いしたい(笑)くらいです。
読み始めてすぐ、一つの言葉に出会いました。
「ひとをびっくりさせるような建築はおもしろいかもしれない。
しかしそんなものは、ほんとうの天才でなければできるわけのものでもないし、
またそんなものは、そうたくさん必要もあるまい。
柄でもないのにうっかりそんなまねをして失敗すると
多くの人々に迷惑をかけずばすむまい」
東京中央郵便局を設計した吉田鉄郎さんが、1950年に建築雑誌に寄稿した随筆の中の一言で、
中村さんもとり上げて、心得のひとつとしておかれている言葉だそうです。
以前
堀部安嗣さんの講演会のときにもお聞きし、
ここ数年ココロの中に沈殿しながらもうずいている感覚。
「犬と鬼」
ついつい鬼を描きたくなってしまう自分の勝手なエゴ。
でも、それに足る才能も自覚も手腕も持ち合わせていない。
それ以上に、自分で描いた鬼に、自分で違和感を感じる。
吉田哲郎さんのことばが、まさに今私が置かれている状況を表し、
戒めているような気がしました。
日々、迷いながらすすむ、ですね。
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gallery new wave 2010に展示参加中です!
6/1(火)〜10(木)まで「
ツインメッセ静岡」にて行われる、
「gallery new wave 2010」に、展示参加することになりました。
くわしくは
こちらをご覧下さい。
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