高山紀行〜白川郷へ〜

高山市内をひと回りした次の日、スキーを雨に邪魔されて(笑)
急遽予定を変更して白川郷へ行ってきました。
白川郷に近づくにつれ、高山市内には無かった雪が現れ始め、
「初めての白川郷が雪景色か!」とワクワク。


高台の展望台から集落を見下ろす。
ここは白川郷の中でもずいぶん観光地化された通りで、
車で走っていると茅葺き屋根がそう多いようには見えませんでしたが、
ここから見ると結構な数。
雪景色がにあいますね。(と言えるのは住んでいない観光客からかもしれません)


じっくり建物を見たく、沿道沿いの個人のお宅を覗き見るのもはばかれるので、
合掌造り民家園へ
民家園では25棟の茅葺き民家を保存しています。
近くで見るとやっぱり迫力があってカッコいいですね。


早速その中の1つに入り、小屋裏を観察。
白川郷の茅葺き民家の小屋組は、釘等一切使わずすべてマンサクの木を捻って揉んだものや、
縄等が使われています。
寒さの激しいこの地域で金属類を使わない事で、結露による木部の腐れや金属そのものの劣化が無かったため、茅の葺き替えのみで長年持ってきたのではないかと思います。


ふとと隣を見ると、葺き替えをしてる建物を発見。
葺き方や細部が観察できるいいタイミングだといそいそと近づいて行きましたが・・・


もちろん周辺は立ち入り禁止。
同行した建築士会の仲間とともに「あーでもないこーでもない」と遠巻きに観察。
建築関係者はどこにいっても現場が大好きです(笑)


敷地内にはこんなに小さなお社も茅葺き。
なんだか歩いてきそうでかわいいですね。

大きな街道筋でもないこんな山奥に、
こんなに手間の係る豪勢な建物の集落がどうして出来上がったのか
それがずっと疑問でした。
調べてみると小屋裏は養蚕に使われていたのですが、
蚕の糞を利用して加賀藩から依頼で塩硝(火薬の原料)の密造を行っていたとの事。
なるほど・・・・そういう背景であれば納得。

今の建物から比べると、断熱など無いに等しい。
訪れた私たち一行も、建物に上がるのに靴を脱いで床を踏んだだけで5分と持たないほど、
床の冷たさが厳しい。
そんな建物を今も守りつつ暮らされている当地の方には、
頭が下がる思いです。
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by kameplan_arch | 2011-03-09 18:45 | kameの車窓より
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