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街に産地がやってきた〜TOSAZAI展〜

先日、ご案内を頂いていた「TOSAZAI展」に行ってきました。

TOSAZAI=土佐材。高知県産の木材を体感してもらおうと、
新宿のOZONEで、高知県上げて開催しているイベントです。



高知県は面積の2/3を森林が占める、木材の一大産地。
しかし、その立地から県外へ搬出するには海路しかなく、
昔から大阪などへ出荷していた「輸出県」なのです。
しかし単純に材料だけを運んでいても、なかなか産業として成り立たないこの時代。
高知では早い段階から伐採〜製材〜加工〜プレカットの一環生産をした材料を、
大都市圏へ直接販売する取り組みを進めています。



↑は杉のみで建てた実物大の構造。
目のつまった美しい材料で、香りもとても良く、住まいにはやっぱり杉!!
と思わせる展示です。



こちらはオール檜の実物大の軸組。
ヒノキと言うと「高い」と思われるでしょうが、最近はそうでもありません。
確かに大径木となると、成長の遅い檜では希少なものですので、
それなりの価格になってしまいますが、60年ぐらいの小径木だと手が届きます。



一見すると無垢の檜の梁に見えますが・・・



12センチ角のモノを2つ、このように真ん中で張り合わせた材料を使っています。
これだと12センチ程度の柱にしか使えない材料も、梁に使えるようになります。
もちろん、乾燥も強度も十分に出ており、
この軸組を加工した吾川森林 佐川プレカットさんでは、
全部の材料の乾燥、強度測定をし、材に印字して出荷しています。



会場のあちこちに置いてあったベンチ。
座面の2本あるうちの片方が杉、片方がヒノキになっています。
シンプルな意匠ですが、なんだか柔らかな佇まい。
街のあちこちにこういうベンチがあると、心休まりますよね。
(商品化間近、らしいです)

3/20まで開催していますので、ご興味のある方はぜひ!!
会場はこちらです。
by kameplan_arch | 2012-03-06 09:00 | けんちく日記
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